この記事の情報について:本記事は外務省「海外在留邦人数調査統計」、各国大使館・移民局の公開情報、IMF為替レート(2026年7月時点)をもとに作成しています。
ビザ制度は法改正により変更される場合があるため、実際の申請前には必ず各国大使館・領事館の最新情報をご確認ください。
はじめに:海外移住先選びで失敗しないために#
「海外移住したいけれど、どの国を選べばいいかわからない」という悩みを持つ方は年々増えています。
円安の長期化やリモートワークの普及により、日本を離れて暮らすという選択肢は以前よりも身近なものになりました。
外務省の統計でも、海外に永住する日本人の数は増加傾向にあります。
しかし、移住先の国選びを誤ると、ビザが下りない、生活費が想定より高い、治安が悪く安心して暮らせないといった問題に直面します。
この記事では、生活費・ビザ取得のしやすさ・治安・医療体制という4つの軸で、海外移住におすすめの国を15カ国厳選し、具体的な金額・条件つきでランキング形式にまとめました。
海外移住先ランキング早見表#
まずは15カ国を一覧で比較できる表をご用意しました。詳細は各国の解説をご覧ください。
| 順位 | 国 | 月間生活費目安(1人) | 主なビザ制度 | 治安 | 医療水準 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | マレーシア | 15〜20万円 | MM2H(長期滞在ビザ) | ◎ | ◎ |
| 2 | タイ | 12〜18万円 | リタイアメントビザ(O-A) | ◎ | ◎ |
| 3 | ポルトガル | 18〜25万円 | D7ビザ / デジタルノマドビザ | ◎ | ○ |
| 4 | フィリピン | 10〜15万円 | SRRV(特別退職者ビザ) | ○ | ○ |
| 5 | メキシコ | 13〜18万円 | テンポラリーレジデントビザ | △ | ○ |
| 6 | スペイン | 18〜24万円 | ノンラクラティブビザ | ◎ | ◎ |
| 7 | オーストラリア | 25〜35万円 | 就労ビザ・投資家ビザ | ◎ | ◎ |
| 8 | カナダ | 22〜30万円 | エクスプレスエントリー | ◎ | ◎ |
| 9 | 台湾 | 14〜20万円 | 就業ゴールドカード | ◎ | ◎ |
| 10 | ベトナム | 10〜14万円 | 就労ビザ(TRC) | ○ | △ |
| 11 | ドバイ(UAE) | 25〜40万円 | 不動産投資家ビザ | ◎ | ◎ |
| 12 | ジョージア | 8〜12万円 | ノービザ(1年間) | ○ | △ |
| 13 | ニュージーランド | 22〜30万円 | 就労・投資家ビザ | ◎ | ◎ |
| 14 | パナマ | 15〜20万円 | フレンドリーネーションズビザ | ○ | ○ |
| 15 | モルディブ | 20〜30万円 | 長期滞在ビザ | ◎ | △ |
※生活費は家賃込みの目安であり、都市部か地方かで大きく変動します。◎=良好、○=普通、△=要注意
海外移住先を選ぶときにチェックすべき4つのポイント#
生活費・物価水準#
家賃、食費、光熱費など毎月の固定費がどれくらいかかるかは、移住先選びで最も重要な要素の一つです。同じ「物価が安い国」でも、首都圏と地方では2倍近く差が出ることもあるため、実際に住むエリアの相場を必ず調べましょう。
ビザの取得しやすさ#
長期滞在には就労ビザ、投資ビザ、リタイアメントビザ、デジタルノマドビザなど様々な種類があります。国によって必要な資金や審査期間が大きく異なるため、自分の年齢・資産・職業に合ったビザ制度がある国を選ぶことが移住成功の鍵です。
治安の良さ#
家族での移住や女性の一人暮らしを考えている場合、治安は生活の質を大きく左右します。外務省の海外安全ホームページの危険情報レベルや、現地在住者の口コミも参考にしましょう。
医療体制の充実度#
万が一の病気やケガに備え、医療機関のレベルや医療保険制度が整っているかも欠かせないポイントです。特に高齢での移住を考えている方は、日本語対応可能な病院の有無も確認しておくと安心です。
【2026年最新】海外移住おすすめ国ランキング15選#
1位 マレーシア#
物価の安さとビザの取りやすさで長年人気No.1の座を守る国です。長期滞在ビザ「MM2H」は、預金要件として定期預金150万リンギット(約5,000万円相当、2026年時点の条件)を求められるプレミアム層と、より緩やかな条件のシルバー層など複数のカテゴリーがあり、条件を満たせば最長20年間の滞在許可を得られます。首都クアラルンプールは都市機能が整っており、日本人コミュニティも大きいため、移住初心者でも安心です。
2位 タイ#
生活費の安さと医療水準の高さを両立している点が魅力です。バンコクやチェンマイには日本語対応可能な病院も多くあります。
50歳以上向けの「リタイアメントビザ(O-A)」は、銀行口座に80万バーツ(約340万円)以上の残高があることが条件で、比較的取得しやすいビザとして知られています。
3位 ポルトガル#
ヨーロッパ移住先として近年急上昇している国です。
物価がEU内では比較的安く、治安も良好。「D7ビザ(パッシブインカムビザ)」は、年金や不動産収入などの安定収入があれば申請可能で、最低月収の目安は760ユーロ(ポルトガルの最低賃金相当)とされています。
デジタルノマドビザも整備されており、リモートワーカーにも人気です。
4位 フィリピン#
英語習得と移住を同時に目指す方に人気です。「SRRV(特別退職者ビザ)」は35歳以上から申請可能で、年金受給者は1万米ドル、それ以外は2万米ドル前後のデポジットで取得できるプランがあり、東南アジアの中では比較的少ない資金で長期滞在権を得られます。セブ島やマニラなど選択肢も豊富です。
5位 メキシコ#
温暖な気候と物価の安さ、そしてアメリカへのアクセスの良さが魅力。「テンポラリーレジデントビザ」は、過去12カ月の月間平均収入が約2,700米ドル以上、または預金残高が約4万5,000米ドル以上であることが目安となっており、比較的取得しやすいビザです。北米からの移住者も多い国です。
6位 スペイン#
食文化の豊かさと穏やかな気候で人気の高い国です。「非営利居住ビザ(ノンラクラティブビザ)」は就労せずに長期滞在ができる制度で、申請者に月2,400ユーロ前後(スペインの最低賃金の400%が目安)の安定収入があることが条件とされています。
7位 オーストラリア#
高い賃金水準と社会保障制度が整っており、教育移住先としても人気です。ただし物価は高めで、就労ビザ(スキルドビザ)はポイント制の審査があり、職種によっては高い専門性が求められるなど、比較的ハードルの高い国です。
8位 カナダ#
治安の良さと多文化共生社会が特徴。「エクスプレスエントリー」というポイント制の移民制度があり、年齢・学歴・職歴・語学力を点数化して審査されます。長期的な永住を目指す方に向いていますが、審査には数カ月〜1年程度かかることもあります。
9位 台湾#
日本から近く、親日的な国民性と治安の良さで根強い人気があります。「就業ゴールドカード」は専門職向けのビザで、IT・金融・文化芸術など特定分野での実績や年収要件(概ね年収約200万台湾元以上、または該当分野での職歴)を満たすことで取得できます。
10位 ベトナム#
急速な経済成長を背景に生活水準が向上している一方、物価はまだ比較的安く抑えられています。就労ビザ(TRC)は現地企業からの雇用契約が前提となるケースが多く、ホーチミンやハノイでは日系企業の駐在員も多く暮らしています。
11位 ドバイ(アラブ首長国連邦)#
税制優遇と治安の良さで富裕層やビジネスパーソンに人気です。不動産投資額75万ディルハム(約3,000万円)以上でゴールデンビザの対象となる制度があり、所得税がかからない点も大きな魅力です。高所得者向けの移住先といえます。
12位 ジョージア#
日本人はビザなしで1年間の長期滞在が可能な国として近年注目を集めています。物価が非常に安く、月8〜12万円程度で生活できるケースも多い一方、医療インフラは他の上位国に比べるとやや弱いため「お試し移住」の入口として活用する人が増えています。
13位 ニュージーランド#
自然豊かな環境とワークライフバランス重視の国民性が魅力。就労ビザや投資家ビザ(一定額以上の投資が条件)が必要で、審査はオーストラリア同様やや厳格です。
14位 パナマ#
「フレンドリーネーションズビザ」は日本を含む友好国の国民を対象に、現地法人設立または定期預金(目安として約5,000米ドル程度)などの条件を満たすことで比較的緩やかに永住権を取得できる制度があり、中南米移住先として人気上昇中です。
15位 モルディブ#
リゾート地としてのイメージが強いですが、近年は長期滞在ビザを整備し、富裕層の移住先としても注目されています。医療インフラは離島によって差が大きいため、首都マレ近郊を選ぶ移住者が多い傾向にあります。
海外移住にかかる費用シミュレーション#
移住には「初期費用」と「毎月の生活費」の2種類の出費があります。
初期費用の目安
- 引っ越し・渡航費用:20万円〜50万円
- ビザ申請費用・代行手数料:5万円〜30万円(ビザの種類による)
- 住居の初期費用(敷金・保証金):家賃の2〜6カ月分
毎月の生活費の目安(東南アジア圏の場合)
- 家賃:5万円〜10万円
- 食費:3万円〜6万円
- 光熱費・通信費:1万円〜2万円
- 医療保険料:1万円〜3万円
東南アジア諸国であれば、初期費用100万円〜200万円、月々15万円〜20万円程度を目安に準備しておくと安心です。
ヨーロッパやオセアニア圏を選ぶ場合は、この1.5〜2倍程度を想定しておきましょう。
海外移住先で仕事を得る4つの方法#
- 現地就労:現地企業に就職し就労ビザを取得する方法。語学力と専門スキルが求められます。
- リモートワーク:日本企業に所属したまま、デジタルノマドビザなどを利用して海外から働くスタイル。ポルトガルなど対応ビザが増えています。
- 起業・独立:現地で会社を設立し、投資家ビザや起業家ビザを取得する方法。
- 駐在・転勤:日本企業の海外駐在員として赴任する方法。ビザ取得の手続きは企業がサポートしてくれるケースが多いです。
海外移住に必要な手続きチェックリスト#
- パスポートの残存有効期間の確認(多くの国で6カ月以上が必要)
- 目的国のビザ申請・必要書類の準備
- 日本での転出届の提出(住民票を抜くかどうかの判断)
- 国民年金の任意加入手続きの検討
- 海外旅行保険・現地医療保険への加入
- 銀行口座・クレジットカードの現地開設準備
- 賃貸契約または物件購入の手続き
- 携帯電話・インターネット回線の契約
- 現地の外国人登録(該当する国のみ)
海外移住のメリット・デメリット#
メリット
- 生活費を抑えながら質の高い暮らしができる場合がある
- 税制優遇を受けられる国もある
- 子供に国際的な教育環境を提供できる
- 新しい文化・価値観に触れられる
デメリット
- 言語や文化の壁により孤独感を感じることがある
- 制度変更(ビザ・税制)のリスクが常につきまとう
- 日本の年金・保険制度との調整が煩雑になりがち
- 緊急時に頼れる親族や知人が近くにいない
国選びで失敗しないための3つの注意点#
移住先ランキングはあくまで一般的な目安であり、実際の暮らしやすさは個人のライフスタイルや価値観によって大きく異なります。
移住を決断する前に、必ず現地への下見旅行(視察)を行い、実際の物価や雰囲気を体感することをおすすめします。
また、ビザの条件は法改正により頻繁に変更されるため、移住直前には必ず最新情報を大使館や専門家に確認しましょう。
さらに、日本の税制上の非居住者判定や年金・保険の扱いについても、事前に専門家へ相談しておくことが後悔しない移住につながります。
よくある質問(FAQ)#
Q1. 海外移住するのに最低いくら必要ですか?#
国や地域、移住形態によって大きく異なりますが、東南アジア諸国であれば月々15万円〜20万円程度の生活費で暮らせるケースが多く、初期費用としてビザ申請費用や引っ越し費用を含め100万円〜200万円程度を目安に準備しておくと安心です。
Q2. 英語ができなくても海外移住は可能ですか?#
可能です。マレーシアやタイ、フィリピンなど日本人コミュニティが大きい国であれば、日本語のみでも生活できる環境が整っています。ただし、現地の生活をより快適にするためには簡単な現地語や英語を学んでおくことをおすすめします。
Q3. 移住先でのビザはどのくらいの期間で取得できますか?#
ビザの種類にもよりますが、観光ビザから長期滞在ビザへの切り替えは早くて1〜2ヶ月、投資ビザや永住権関連は半年以上かかることも珍しくありません。余裕を持ったスケジュールで準備を進めることが大切です。
Q4. 家族(子供)を連れての移住は可能ですか?#
多くの国で家族帯同ビザの制度が用意されています。特にマレーシアのMM2Hやポルトガルのビザ制度は家族帯同がしやすく、国際的な教育を受けさせたい家庭にも人気があります。
Q5. 移住後、日本の年金や保険はどうなりますか?#
日本国籍を保持したまま海外移住する場合でも、国民年金は任意加入が可能です。健康保険については移住先の医療保険や民間の海外旅行・長期滞在保険への加入を検討する必要があります。詳細は移住前に年金事務所や専門家に相談することをおすすめします。
Q6. 移住先で仕事は見つかりやすいですか?#
現地就労を前提とする場合、言語の壁や就労ビザの取得条件がハードルとなることが多いです。近年はリモートワークやデジタルノマドビザを活用し、日本企業の仕事を続けながら移住するスタイルも増えています。
Q7. 治安が不安なのですが、女性の一人暮らしでも安全な国はありますか?#
台湾やニュージーランド、ポルトガルなどは治安の良さで知られており、女性の一人暮らしでも比較的安心して生活できる国として挙げられます。ただし、どの国であっても夜間の外出や治安の悪いエリアには注意が必要です。
まとめ#
海外移住先の選び方は、生活費、ビザの取りやすさ、治安、医療体制という4つの軸で比較することが失敗しないための第一歩です。
今回ご紹介した15カ国は、それぞれ異なる魅力を持っており、あなたのライフスタイルや目的によって最適な移住先は変わってきます。
まずは気になる国について情報収集を進め、可能であれば現地視察を行った上で、後悔のない移住計画を立てていきましょう。
本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。ビザ制度・費用は変更される可能性があるため、必ず各国大使館・移民局の最新情報をご確認ください。
次におすすめの記事
英語独学の最短ルート|初心者でも続けられる勉強法とコツ
英語を独学で身につけたい人必見!目標設定・教材選び・学習ルーティンの作り方をわかりやすく解説。挫折しない学び方を具体的に紹介します。
英語で俳句を書く楽しみ方|詩的センスを磨く3つのコツ
英語で「五・七・五」を表現するための言葉選びと構成のポイントを解説。英語表現力と創造力を同時に伸ばす、楽しい学習法を紹介します。
2026年版の最新英語資格ランキングを発表!TOEIC・IELTS・英検など人気試験を徹底比較し、就職・留学・キャリアアップなど目的別に最適な資格を紹介します。
難易度・費用・勉強期間もわかりやすく解説。あなたにぴったりの英語資格が見つかります。




